サマー・ランサーを読んだ
三秋縋さんの小説が面白かったんで、同じくメディアワークス文庫から出ている天沢夏月さんのサマー・ランサーという小説を読んでみた。
完全にタイトルと表紙につられてブコフで買ってしまったよ。
ある高校生が槍道(剣道の槍バージョン)部で、才能を発揮していくというお話。
主人公は幼いころから剣道をやっていて、しかもめっさ強い。
けれど、剣道の師匠であるおじいちゃんが死んでしまってから剣道に打ち込むことができなくなった。
剣道の練習もせずに悩んでいるところ槍道を知りった。
マイナーではあるものの剣道と通ずるところも多くあり、いままでの経験を糧に槍道にのめり込んでいく。
槍道の試合と言うよりは、剣道の師匠であるおじいちゃんとの葛藤がたくさん描写されていた。
「あれだけ剣道やったけど、おれは槍に魅せられちまったんだ…!ごめんなじいちゃん…!」
という感じ。でもじいちゃんは死んでしまってるから、そんな簡単に苦悩が無くなるわけじゃなく、亡霊として主人公に付き纏っちゃう。
個人的には槍道部員との絡みをもっと見たかったなぁー。
槍道をはじめたきっかけは言及してたけど、もっとプライベート?なことも知りたかった!
部活漫画だからしょうがないけど、授業とか、放課後とかのシーンももっと欲しかった!
木村先輩とか設楽先輩とか魅力的なキャラだからもったいない!
でも試合の時の暑苦しさとかイライラする感じとかは凄く伝わってきて息をのんだ。
ちなみに槍道はフィクションです。
続編を期待していたが出ていないぽい。
天沢夏月さんは名前にもある通り夏の小説ばかり書いてるらしい。
サマーやら夏やらのワードにぞっこんな僕なので、他の作品もチェックしようと思う。