本田孝好さんのWILLを読んだ
MOMENTの姉妹作のWILLを読んだ。
調べてみるとMEMORYという短編集も出ているらしい。
MOMENTでは主人公の神田くんが末期患者の願いを叶えていくという物語で、死生観について考えさせられる作品だった。
WILLはその続編で、神田くんの幼馴染で葬儀屋の森野が主人公になっている。
死者が現れただとか、葬儀をやり直してほしいだとか、生まれ変わりが現れたとかの出来事の真相を森野が追っていくなかで、喪主(葬儀の主宰者)や家族、愛人の死者に対する思いに触れていく。
依頼者の問題を解決していくという点では、MOMENTと同じかもしれない。
WILLでは既に亡くなった人を中心に、残された者の問題を解決していく。
亡くなった人がどう考えていたかとかどんな心残りがあったかなどは確認のしようがない分、残された人同士で折り合いをつけていかなければならない。
MOMENTでアネゴ肌な森野が好きだったので、WILLでもっと好きになった。
クールだけど面倒見が良くてしかも葬儀屋とかイケメンすぎる。
本作ではそんなイケメン森野だけでなく、乙女っぽい面もところどころ出てくるからサイコーであります。