バイト始めました→辞めたい

8月からバイトを始めた。清掃のバイトだ。

 

大学を卒業してから数ヶ月、何もやることがないので映画やアニメやYoutubeTwitterなどを摂取する毎日を過ごした。が、どんなにエンタメを消費しても漠然とした虚無感は消えなかった。虚無るくらいならバイトで辛い目に遭った方が人間らしいのでは?という今までにない動機で応募の電話をかけた。

 

で、初勤務から早くも一ヶ月経とうとしているが、結論から言うと辞めたい。辞めたすぎてたまらない。

辞めたい理由は「人間が無理」だとわかったからだ。日本人が仕事を辞める理由は大半が人間関係らしい(らしい)。わたくしの場合は、関係を築く前の段階で「もう無理」となってしまう。人間が無理としか言いようがない。

 

仕事自体に文句は無い…というと嘘になるけど、少なくとも人間関係に比べれば辛みが少ない。

 

わたくしの仕事はいわゆる日常清掃で、建物内のトイレや会議室や廊下などを掃除するというものだ。使用する道具は掃除機やモップなど、わりと慣れ親しんだものだ。ポリッシャーや高圧洗浄機などの重くて大きい道具は一切使わないので、体には優しい。

 

懸念だったトイレ清掃だが、最近リフォーム(と言うのか)したらしく、めちゃピカピカでウンが良かった。とはいえ、人間の汚らしさが集約されていると言っても過言ではないのがトイレというもの。便器に付いた汚れや嫌な匂いと格闘しなければならない。

意外とキツいのが女子トイレの汚物入れの匂いだ。たまに吐き気を催すほどキツい臭気を放っていることがあるのだ。なので汚物入れを回収するときは息を止めて迅速に動く。ふいに呼吸してしまうとThe endとなる。

 

あとはゴミ出しが地味にキツい。決められた時間になったら掃除を一旦切り上げてゴミ出しをするのだが、ゴミ集積所にはヤツらがいる。名前を呼ぶことすら禁忌に値するので、ここではディアボロモンとする。

 

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わたくしがこのバイトに応募する際、気にもとめなかった存在だが、ディアボロモンは掃除という行為にはつきものだということを忘れていた。

 

ゴミ集積所には「必ず」ディアボロモンがいる。これは疑いようの無い事実なので、もう諦めている。たとえ魂のグレイソード(モップ)を放っても、一時の解決にしかならない。次に集積所のドアを開けるときには、別の個体が跋扈しているのだ。

相手にするだけ無駄なので、最近はヤツらを背景として扱うことにした。ディアボロモンの何が怖いかというと、(人によって違うだろうけど)「いきなり黒い何者かが動き出した」という点だと思う。心の準備ができていないとき、奴らが突然視界に飛び出してくるとギャアアとなる。

居る前提でゴミ出しをすればなんとか心の平穏を保てる(めちゃくちゃ早くゴミ出しを終える)。

 

書いてるうちに仕事の愚痴も溢れ出てきてしまった。

 

けどやっぱり、何よりも人間がキツいよ。

 

日常清掃なので、一緒に働くのはおばちゃんばかり。それは事前に知らされてはいたんだけど、「同世代よりはいいかな」と思って楽観視してた。でも実際に一緒に働いてみると、辛さが出てきた。

 

一緒に働くといっても清掃自体は一人作業なので、顔を合わせるのは仕事の直前と終わった後。そんな限られた時間ぐらい我慢せぇやというのはもっともなんだけど、その僅かな時間がひたすらに辛い。

 

おばちゃんたちはいっつも話している。話さない時間がない。おばちゃんとおばちゃんが相対すると何が始まるかというと、会話だ。

 

何気ない会話なら全然問題ないのだけど、その会話が「誰かに対する愚痴で盛り上がっている」ときがかなりキツい。その誰かというのが俺の知らない人なら別に良い。知ったこっちゃない。

でも、それが「一緒に働いている人」の場合がある。というか俺が聞いてる限りほとんどそのパターンだ。

 

例えば「〇〇の仕事が遅い」だとか「〇〇にはちゃんとしてもらわないと」とか。

そりゃあ誰かと一緒に働いてるんだから、愚痴は出てこない方がおかしいと思うけど、そういうのは他に誰もいないところでやってほしい。

本人がいなければいくらでも愚痴を言って良いのか?そんなわけない。

あなたたちは人の悪口を言って気持ち良いだろうが、聞かされているこっちは気が沈んで胸がムカムカする。

おばちゃんたちのそれはタバコみたいなもので、喫煙者がストレスを発散している傍ら、副流煙にさらされて被害を受けている人たちがいる。

 

こういう人たちだから、多分俺が聞いてないところで俺の愚痴も言っているはずだ。

自分のダメさ加減は露呈しつつあるし、自覚もあるので別にそれはいいんだけど…。

 

俺もこの人たちの愚痴を今ネットに放流してることになるけど、これは見るも見ないも自由だからいいのだと思う。でもバイト先では選択の自由なんてないに等しい。ヤツらが愚痴るときだけ耳栓をしたいけどそういうわけにもいかない。

おばちゃんだからという言い訳で済ませていいものなのか…

 

選択の自由は無いと言ったけど、バイトを辞めるという選択はできるのだ…

やめたいけど…もうちょっと様子を見るかもしれない